アートとは何か?日本におけるアートの位置づけや役割について考えてみた

アートとは何か?日本におけるアートの位置づけや役割について考えてみたart
「アートってそもそもなんなんだろう?」
「日本のアートについて教えてほしい」
すごく哲学的な話になってしまいそうですが
日本におけるアート(芸術・美術)の
位置づけや役割、
それによってどんな影響があるのか。

本記事では
多くの人達の価値観
文化による習慣
日本全体の集合心理など
様々な視点から
「アートとは何か?」について考えてみました。

アートは非日常的なもの

「あなたにとってアートってどんな存在?」
こんな質問をされて事はないと思います。
ほとんどの人がこの質問をされると
フリーズしてしまうのはないでしょうか。
おそらくその時点でアートについて
日常的に考えることはほとんど無いことが分かります。

なぜなら、視点を変えて
「あたなにとって家族ってどんな存在?」
この質問をされたら
「大切な存在」「かけがえのない存在」など
瞬時に答えが
思い浮かぶ人はたくさんいるでしょう。
それはそれだけ家族と接する時間が長くて
無意識に考えている事が多いからです。

日本人にとってアートは
「日常的なもの」ではなくて
「非日常的なもの」として捉えている人が
ほとんどだと考えられます。
それは
「高尚なもの」
「特別なもの」「高価なもの」
「自分には手が届かないもの」といった
イメージが先行していることも
原因として挙げられます。

アートに触れる機会が少なかったり
家に絵を飾る習慣がなかったり
日本はアートの価値が
低いまま文化を培ってきたのです。

◆アートの価値は人それぞれ

歴史的に有名な絵画を学校で学んだり
インターネットや美術館など
生きていればいろん種類の絵画を
目にする機会はたくさんある。
中には精密に描かれていて
明らかに「すごい絵」「上手い絵」と
分かる絵が評価されていることもあれば
「なんか自分でも描けそう」といった
感想を持たれる絵が存在するのも事実。

単純に上手い絵だけが評価される訳ではなくて
誰が見てもすごい絵を描いていたとしても
評価を得られなかった絵はたくさんあり
いろんな偶然が重なって
評価が高くなった絵もたくさんあるのです。

アートは見る人によって
感じ方や評価の付け方は様々で
スポーツのように明確に点数を
つけるような基準など一切ありません。
時代や人、環境、文化など様々な要因によって
作品の存在価値は大きく変わる。

いろんな時代を経て
世界的な歴史の中で
需要と供給、希少性などによって
ある程度高値がつく絵は存在し
一部の富裕層にしか手が届かなかったり
楽しめないようなイメージに捉えられがちだが
アートを評価する感性は人それぞれであり
もともと個人的に楽しめる
身近なものとして存在していました。

多くの人が興味を示さないような絵でも
たった1人がその絵に価値を感じれば
その絵は価値のある存在となる。
アートの価値は
自分たち1人1人の中に存在しているのです。

◆アートが文化を表現している

様々な時代の絵を見ると
その時代背景が分かる。
ルネッサンスやバロックという言葉は
学校で習って記憶に残っているでしょう。
日本画においても江戸時代の頃に
残された絵はたくさんあり
そうした様々な時期の絵を見たら
どんな服装だったのか
何が流行っていたのか
文字とは違う情報が手に入る。

現在の描かれている絵も
今の時代を描写しているものはたくさん存在していて
スマホやパソコンによる
コミュニケーションをする方法の変化や
大量生産により労働の見方の問題を
描いているような絵がある。

こうした時間が経つにつれて
後から見返すことが出来るのも
アートの特徴の1つです。

アートの存在価値

どんな国や時代であっても
人はこれから先の未来に夢や希望を抱きながら
生きています。
戦争や教育、環境によって
価値観や人生観、死生観など
様々な価値観が統一されるような
集合心理が働く状況になると
個人としての生き方よりも
万人としての生き方に
なってしまう事がある。

それは、現代社会でも起こっている事で
会社や団体などのグループに属した時に
自分自身の存在が小さく感じてしまうような状況に
陥ってしまう事があるだろう。
人は集団心理が働くと
その流れに流されてしまう傾向があり
それは良い方向に進む事もあれば
悪い方向に進む事もある。

そんな状況の中でアートに触れることで
多様な表現と対峙すると
自分自身の考え方や見方と
向き合う時間を与えてくれる。
アートは自分の中にある存在価値を
高める効果があると共に
自分以外の価値観を知るきっかけにもなり
それによって自分自身のアイデンティティを
守ることにも繋がると考えられる。

自分と他人との違いを認識させてくれる。

アートとは、自分の考え方、存在意義、生き方など
人生と真剣に向き合う為に必要不可欠な存在であり
未来への夢や希望を与えてくれる事で
「生きる価値」を示してくれているのではないだろうか。
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熊内孝之のアート×ビジネス会議
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