絵画に高い値段がつく理由【アートの不思議をわかりやすく解説】

絵画に高い値段(価値)がつく理由【アートの不思議をわかりやすく解説】art
「絵画ってどうして
あれだけ高い値段がつくの?」
「絵の価値は誰が決めているの?」
芸術の世界にいる人でなければ
ニュースとかで流れてくる何百億で落札されといった情報は
純粋に「なんで?」というった疑問が生まれると思います。


また、圧倒的に技術がある絵画に高値がつくのはわかりますが
子供が書いたような絵でも何百万という価格がつくこともあり

「アートってよくわからないな…」

という声もよく耳にします。


本記事では、そんな疑問を解消する為に
絵画に高い値段がつく理由について
わかりやすく解説していきたいと思います。

絵画に高い値段がつく理由【3つの要素に分けて解説】

絵画に高い値段がつく理由【3つの要素に分けて解説】
『世の中の全ては需要と供給で成り立っています』


モノに価格をつける原則として
「需要」と「供給」との関係は切っても切り離せません。


これはアートの世界でも同じで
基本的には需要があれば
求める人の数も多いので高い値段がつきます。
逆に需要がなければ
求める人の数も少ないので価値が上がる事はありません。


この原理原則を理解していただいた上で
下記の絵の価値が上がる3つのケースについて説明していきます。

◆希少性による高騰

『希少性が高ければ高いほど値段高くなります』


世界で最も高い値段がつけられた絵画として有名なのが

「レオナルド・ダ・ヴィンチのサルバトール・ムンディ」

皆さんご存知の通り価格は495億円もの価格がつけれらています。

なぜ、この絵にこれだけの値段がつけられたかというと
「希少性が高いから」
この一言につきます。

この絵の希少性を高めている理由は

・レオナルド・ダ・ヴィンチは歴史に名を残すほど有名
・レオナルド・ダ・ヴィンチは死んでいる(二度と作品を作れない)
・レオナルド・ダ・ヴィンチの作品はそもそも数が少ない
・レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は市場に出回っていない

このような背景から希少性が高くなっています。


その他にも有名なのはバンクシーの作品。
つい最近の出来事なので記憶に新しい人もたくさんいると思いますが
1億5000万円で落札直後にシュレッダーで裁断された事によって
価値が上がるのではないかと言われています。

なぜかというと

「世界で初めて大衆の目の前で裁断された作品だから」

次に同じ事を別の誰かがしても意味が無く
バンクシーが行った前代未聞のこの事件は
多くの注目を集めた事によって唯一無二の希少性が生まれました。


このように絵の価格はその時代の背景や様々な要因が重なって
希少価値となることで高騰するのです。

◆知名度が関係している

『知名度は希少性へと繋がります』


絵が上手くなくても有名人であれば価格は上がります。


アメリカ大統領のドナルド・トランプの絵が
324万円で落札されたというニュースがありました。

ドナルド・トランプは当然画家でもない為
「赤ん坊より下手な絵」と評されていて
ネットでは「200円の価値もない」「子供でももっとうまく描ける」
といった声もちらほら・・・。

では、なぜそんな絵にそれだけの価値がついたのか。

それは
「ドナルド・トランプが有名だから」です。

アメリカ大統領であり、大富豪、世界中の誰もが知っている有名人が
描いた絵だからこそ価値が生まれました。

純粋な画家じゃなくても、アートは自由であって
その価値をつけるのは自分ではなく世間である事が
これによって理解できると思います。

◆投資家によって価値が変わる

『絵の価格は基本的にオークションで決まります』


多くの投資家が無名の画家に巨額の金額で絵を購入したことによって
画家としての価値が上がる事は珍しくありません。

「それは世界的にみて珍しい絵なのか」
「数年後に価値が上がるのか」
といった投資目的で富裕層の人達はアートを購入している人もいます。


単純にコレクターだけが絵を手に入れている訳ではないという事ですね。

だから、才能があってまだ世に出ていないアーティストも
何かのきっかけでチャンスを掴み取る事が出来る可能性は十分にあります。


日本市場は世界的に見たらまだまだ芸術の分野では後進国。

逆にそれだけ才能あるアーティストがたくさんいる可能性があり
その価格はそれほど高くない事が予想される為
投資をする市場としてはお得な状況ともいえるかもしれません。

絵の価値は曖昧

絵の価値は曖昧
『人は絵を評価しているようで出来ていません』


その理由は以下のエピソードから分かります。

とある美術館である実験を行いました。

それは、IKEAで売ってある1枚数千円の絵を
額縁だけ豪華にして、それらしく飾ってみたのです。

すると、その絵を見た人達は全員
「この絵は素晴らしい」と評価しました。
中には3億円の価値をつけた人もいたのです。

多くの人は絵の価値がなんなのかなんてわかっていません。

当然、僕も「なんでこんな絵にこれだけの価値がついているの?」と
疑問になる事も多々あります。

もしかしたら、完璧にわかっている人なんていないのかもしれないですし
わかるような分野でも無いのかもしれません。

少なくとも言えるのは
その絵に価値を見つけて
それが1000万円で購入されたとしたら
それは「1000万円の価値がある絵だった」という事実だけが残る事です。

絵は需要と供給で成り立っています。

その需要がモノの価値を決めています。
曖昧なようですごく単純です。

アートは生活に絶対必要なものではありません。
だからこそ、その価値が生まれた事には必ず理由があります。

その理由をさがすのもアートを楽しむ一つになると思います。

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