「日本とアメリカでは
どんな環境の違いがあるの?」
日本はアメリカに比べるとギグワーカーという働き方は
まだまだ主流になっていません。
でも今後はギグワーカーという働き方が一般的となる事が予想されています。
アメリカではすでに労働力全体の約43%がギグエコノミーに属していて
ギグワークで生活している事が珍しくない状況です。
アメリカに次いで日本だけでなく世界中がそのような働き方へとシフトし
いずれは正社員のような働き方の方が少なくなっていくでしょう。
そんなギグワーカーは実際に稼げるのか?
日本とアメリカではどのような環境の違いがあるのかについて
本記事で詳しく解説していきたいと思います。
※ギグワーカーやギグエコノミーについてあまりよく知らないという方は
「ギグワーカーとは?【コロナの影響で増加している新しい働き方】」
コチラの記事をご覧ください。
ギグワーカーの年収はどれくらい?
![ギグワーカーの年収はどれくらい?]()
『ギグワーカーは年収1000万超える事も夢ではありません』
アメリカでギグエコノミーに属している人の40%は
年収1000万円を超えています。
平均年収で見ても約630万円となっており
日本の平均年収を余裕で超えている状況です。
これだけ見ると誰もがギグワーカーになりたいと感じると思いますが
現実問題そう簡単にはいきません。
ギグワーカーとして高収入を得ている人達の多くは
専門的なスキルを持っていたり、特殊な知識(博士号)を持っているなど
通常よりも高い能力を持った人たちに限定されています。
基本的にはアメリカのギグエコノミーに属して高給を得ている人の多くは
新興国のエンジニアだと言われています。
日本でギグワーカーとして特殊なスキルを持たずに働いている人の中では
年収100万円もいかない事もあり
本業ありきでプラスの収入を稼ぐのであればいいのかもしれませんが
ギグワーカーだけで生活をしていくのは
まだまだ現実的ではないと言えるでしょう。
◆日本とアメリカの環境の違い
『日本でギグエコノミーの広まり方が遅いのは終身雇用制が原因です』
アメリカでは終身雇用制という制度がなく
もともと実力主義の社会として成り立っている為
簡単に雇ったり解雇したり出来る環境であることから
ギグワーカーという新しい働き方へシフトするのは難しくありませんでした。
優秀ではない社員をクビにして
優秀なギグワーカーに働いてもらう方が効率が良く
会社の生産性も上がる為一石二鳥だったのです。
でも日本では終身雇用制という文化がまだまだ色濃く残っている状態。
簡単にクビにする事も出来ない為
会社の新陳代謝が悪く、ギグワーカーのような働き方をしている
優秀な人材をいれる事が難しいのが現実。
人が飽和状態の大企業では
労働力をさらに確保する余白が無い為
日本のギグワーカーが思うように広まらない原因となっています。
◆年収1000万円を超える条件
『希少価値のある人材となれば年収1000万は可能です』
これはどのような業種や働き方であったとしても当てはまることですが
単純に自分自身の希少価値を上げる事ができれば年収は自然と上がります。
専門的なスキルを身につけ
企業同士で取り合いになるくらい代替のきかない存在となれば
好条件で働く環境が手に入ります。
その為には、スキルもそうですが実績を積み上げる事も必要となります。
やはり見ず知らずの人にいきなり1000万払うのかというとそうではなく
しっかりと実績を積んで価値ある存在だと認められる状況をつくる事が必要です。
システムエンジニアなどはそうしたスキルを身につけやすいと思います。
ギグワーカーになろうと考えている人は
まず自分自身がどんなスキルを持っているのか
もしくはこれからどんなスキルをつけていこうとしているのかについて
確認する事が必要となってきます。
ギグワーカーが必要な世の中になる
![ギグワーカーが必要な世の中になる]()
『ギグワーカーはAIによる失業リスクを緩和できる働き方となります』
2030年には8億人分もの仕事がAIによって奪われると言われています。
奪われる職業は基本的に「単純労働」でまわる仕事です。
つまり、人間に求められるのはクリエイティブな能力や
AIにはまだ真似できないくらい
高いスキルを持った仕事ができる人という事になります。
特別なスキルや能力が無い人は仕事を得ること事態が難しくなるのです。
日本では少子高齢化によって、さらに生産性の高い仕事ができる環境が求められ
労働力も必要となる事が予想されます。
ギグワーカーとして働くには法律なども整っていない状況の為
国としても早急にギグワーカーが安心して働ける環境をつくる事が求められます。
無くなる職業があれば、新たに増える職業も出てくるということでもあります。
今後の働く環境を予想する事は困難ではありますが
少なくともギグワーカーという働き方が
必要とされる時代がくるのではないでしょう。
ギグワーカーの未来については
「ギグエコノミーの特徴から見える未来の働き方
【新しい雇用はスタンダードになるのか】」
コチラの記事で詳しく考察していますので、参考にしてみてください。