日本では「画家」という職業はあまり認知されておらず
画家として生きていく為の方法を教えてくれる学校もありません。
また、芸術学校に通っていない人が画家を目指そうとした時に
周りに画家になる方法を知っている人がほとんどいないのが現状。
その為、画家になる為には何が必要なのか
疑問に感じる人も少なくないと思います。
本記事では、そんな疑問や悩みを抱えている人の為に
画家になる為に必要な5つの要素について解説していきます。
画家になる為に必要な5つの要素
![画家になる為に必要な5つの要素]()
『画家を目指す人は人一倍努力する覚悟が必要です』
なぜなら、日本のアート市場はそれほど大きくないからです。
単純に給料を上げたい、年収1000万以上稼ぎたいと
考えているのであれば、規模が大きい市場で働いた方が
平均よりも稼げる確率は確実に上がります。
でも、日本のアート市場は世界から見ても大きくはなく
画家という職業ですら一般的ではなかったり
家に絵を飾る習慣もありません。
お金の面で苦労している画家の方が比率としては多く
たいていは本業をしながら絵描きを続けているのが現状です。
だから、画家を目指す人は普通に生きるよりも
個人で生きていく知識やスキルが必要となる為
画家になろうと決めた時点で
人一倍努力しなければならない事を覚悟する必要があるのです。
そうした現実を知っていただいた上で
画家になる為に必要な5つの要素について説明していきます。
◆失敗する可能性を考える
『画家は成功か失敗かの2つしかありません』
ここで言う「成功」とは「画家一本で生活できる」ことを指します。
一般的な会社に勤めれば
最低生きていけるだけのお金は確保する事ができます。
でも、画家になる人は生きていけるだけのお金を保障される事はありません。
どちらかというと失敗する人の方がたくさんいると思います。
実力主義の世界である事は言うまでもなく
運の要素も必要になってきます。
画家になったから絶対に成功できるという保証はなく
冒頭でも説明したように人一倍努力した事による
見返りが思った以上に少ない場合もたくさんあります。
それでも絵を描く事が好きだから画家を目指した訳で
お金がすべてではないのは事実ですが
生活できるできないはそれとは別の話になってきます。
失敗する可能性は十分にある
もしくは成功するまでに時間がかかるという事は
認識しておかなければなりません。
◆画力、表現力を上げる
『画力や表現力を高めるのにゴールはありません』
画家になるからには
見る人を魅了するだけの画力や表現力が必要になります。
色の使い方、組み合わせ方、構図、タッチなど
自分の表現したい絵を実現させる為に
スキルアップを日々続けていく事は必須になります。
また、それらにゴールなんてものはありません。
ピカソは生きているうちに何万枚も絵を描いて
絵の構図や技法が月日を重ねる毎に変わっていきました。
それだけ努力を継続して自分が描きたい絵に
少しずつ近づいていったように
画力や表現力を上げる努力は一生続けていく職業なのです。
◆ビジネススキルを上げる
『絵を描く事と絵を売る事は別のスキルが必要です』
ビジネススキルをアップさせる方法については
別の記事でも詳しく解説していますが
絵を作成してネットや個展で販売するだけでは売れません。
人がモノを買う時の心理や購買行動について
勉強しなければ誰かに何かを売る事はできないのです。
それはビジネス的なスキルであって営業力とも言えますが
絵を売る為には正しい訴求をしなければなりません。
その為に、日常的にビジネススキルを上げる努力が必要であり
それがあってはじめて画家として生活できるようになります。
◆絵が売れる導線を作る
『オンラインとオフラインの両方で売れる仕組みを作ります』
ネットやSNSを使って興味を持ってくれた人に
絵を購入してもらう為の導線を作ったり
実際に個展やライブペイントといった
直接人と会って絵を販売する場の両方が必要になってきます。
この2つがあってはじめてファンを増やしていく事ができ
継続的に絵を購入してもらえる環境を作る事ができます。
導線が整理されていないと
ファンになってくれたとしても絵を購入してもらえない為
そうした仕組みを作るスキルは必須だと言えます。
◆コミュニティを作る事が重要
『閉ざされたコミュニティに価値を感じる時代になっています』
今までの宣伝方法はツイッターやインスタグラム、ユーチューブを使って
不特定多数の人に宣伝する事が目的とした手法を使っている人がほとんどでした。
でも、今はオンラインサロンやユーチューブのメンバーシップのように
閉ざされたコミュニティによって
価値観の合う人達だけが集まる場所を多くの人は求めています。
こうした誰でも参加できて、誰でも言いたい放題の環境よりも
有料だったとしても価値を感じて参加する限られた集団の一員である事の方が
ファンとしてあなたを応援してくれる質が上がります。
これからの時代は、そうしたコミュニティを作るスキルも
画家として活動していくには重要な要素となってくるでしょう。
画家になれば人として成長できる
![画家になれば人として成長できる]()
『画家は起業と同じ』
画家になるという事は、起業する事と同じように
なんでも自分で出来るだけのスキルを身につけなければなりません。
最初は右も左もわからなかったとしても
スタートしてわからないなりにも一歩ずつ前に進めば
今まで知らなかった事を自ら勉強して
新しい知識が自然と身についてきます。
そうして画家として生活できるようになっている頃には
人としてもビジネスマンとしても
平均的なサラリーマンと比べても格段に成長できているはずです。
画家になると決めた時点で厳しい環境に身を置く事は確実ですが
人として成長できる事も確実です。
そして一度波に乗る事が出来れば
大好きな絵を描くだけで生きていける生活が手に入ります。
理想を現実にしようとした時に
どんな事であってもリスクはつきものです。
でも、そのリスクを乗り越えた後には
素敵な毎日が待っているでしょう。