ピカソから学ぶ現代に活かせるビジネススキル【本質は今も昔も変わらない】

ピカソから学ぶ現代に活かせるビジネススキル【本質は今も昔も変わらない】art
「ピカソは優れた
ビジネスマンだったって本当?」
「どうやってピカソは
お金持ちになったの?」

先日に下記のツイートをしました。
ピカソを語る上でビジネスとの関係性は欠かせません。
歴史上の画家の中でも珍しく
生きている間に巨万の富を気付いたと言われているピカソ。


彼は絵の才能だけでなく
その絵に価値をつけて売るビジネスの才能もありました。


今でこそ芸術家として活躍できる人も増えてきましたが
ピカソの時代にここまで成功できた画家はいません。


・なぜ絵を売る事が出来たのか?
・どのようにして価値を高めていったのか?

本記事ではピカソから学ぶ現代に活かせるビジネススキルについて
詳しく解説していきたいと思います。

ピカソから学ぶ現代に活かせるビジネススキル【エピソードを解説】

ピカソから学ぶ現代に活かせるビジネススキル【エピソードを解説】
『ピカソはお金を生むセンスに優れていた』


今の時代のように情報に溢れていない時代だったのにも関わらず
お金を生み出す本質を理解して実践していたピカソ。


まさにセンスがズバ抜けていたと言っていいでしょう。


そんなピカソが残したエピソードは
現代でもビジネスに活かせる内容がたくさんありますので
まず、そこから紹介したいと思います。

◆絵に価値をつけた方法

『人は「作品」にお金を払うのではない。「物語」にお金を払うのだ』


ピカソは作品に価値をつける為に
新しい作品を描き上げると画商を数十人呼んで展覧会を開きました。
そこでピカソは

・作品を描いた背景
・どんな心象風景を描いたのか
・作品に込められた想い
・作品がもつストーリー

これらをしっかりと時間をかけて伝えた後に作品を披露したのです。


まさに「作品」そのものだけではなく
「物語」に価値を感じてもらう為の戦略。

さらに画商を数十人呼んだのにも理由があります。

それは、大人数になればなる程、競争原理が働き
価格が上がる事をピカソは知っていました。


作品が素晴らしいことは当たり前。
でも、画力だけならピカソと同じレベルの画家はたくさんいたと思います。


ただピカソだけが「お金」や「モノの価値」について
他の誰よりも興味を持ち勉強したからこそ
生涯、絵が売れ続け、知名度も上げていったのです。

◆損をしない投資

『ワインのラベルをデザインして価値と知名度を上げた』

ピカソは「シャトー・ムートン・ロートシルト」という
高給ワインのラベルをデザインした際

「報酬はお金ではなくワインで支払ってほしい」

と頼んだそうです。
シャトー側も高額な報酬を支払わずに済む事にメリットを感じ承諾。


じゃあ、ピカソ側のメリットは一体なんなのか?
それは

「ワインの価格が高騰し転売したら儲けになる」
「ラベルの評判が良ければ知名度が上がる」

良いワインは年数が経てば経つほど価格が上がる傾向にあります。

それをピカソがデザインした事で上がるのであれば尚更
ピカソが所有していた事により相乗効果で価格が高騰する可能性がある。


もし、高騰しなくても元値で転売したり飲む事もできます。
まさに損をしない投資なんです。


プラスもう一つメリットがあります。

高給ワインを飲んでいるのは絵画を高く買ってくれるお金持ち。
その人たちの目にとまる事でピカソは自分の知名度が上がるとも考えました。

これによって、ピカソは一時的なお金を手に入れるのではなく
確実な投資と長期的な財産を手に入れたのです。

◆人の心理を利用した小切手

『ピカソは自分のサインの価値を知っていた』


着実に知名度を上げていったピカソは
支払の時に小切手を使うようになりました。
それはどれだけ少額だったとしてもです。


なぜ、小切手なんて面倒な方法をとったのか?
それにはこんな理由があります。


ピカソは小切手を受け取った側の行動を想像しました。
画家として有名人のピカソは今でいう芸能人のような存在。
彼が描く絵に価値があるように、サインにも価値が当然つけれらます。

小切手には当然ピカソのサインが入っているので
小切手を受け取った側はその価値に気付き
家に飾ったり、大事に保管するだろうとピカソは考えたのです。

当然、小切手は銀行に持って行って現金化しないと
ピカソのお金が減ることはありません。
実質0円で買い物をしたことになります。

お金を増やす事だけでなく、減らさない方法も徹底していました。

これを聴いてずる賢いと思う人もいるかもしれませんが
実際これで損をしている人は一人もいません。

それもこれもピカソ自身が積み上げてきた実績がないと成し得ない方法です。

◆労働力=価値ではない

『30秒で描いた作品が100万円』


ピカソはモノの価値の見方が他の人とは違っていました。

これも有名な話ですが
レストランで食事をしていた時のこと
ウェイターに絵を描いて欲しいと頼まれたピカソは
そこに置いてあったナプキンに
たったの30秒足らずで絵を描きました。


そして
「お代は100万円です」と言ったのです。

当然ウェイターは
「たったの30秒で描いたのに100万円は高すぎる!!」

それに対しピカソは
「30秒で描いたのではない。40年と30秒かけて描いたんだ」


たしかに、その絵が描けるようになるまでに
血のにじむような努力をしてきたはず。

何万枚と描き続けた先にしか描けない今現在の集大成がそこにあるのと同じです。

だから、たったの30秒でその時は描いたとしても
蓄積された価値が対価として支払われて当然という訳ですね。

ピカソの時代とSNS時代との類似

ピカソの時代とSNS時代との類似
『ピカソは信頼を最も重要視していました』


ピカソは信頼が価値を生むことを知っていたのです。
まだ無名で誰もピカソの名前を知らない頃、
ピカソがとった行動は大胆でした。


その行動は、友人に協力を依頼して画廊に立ち寄ってもらい
「ピカソという画家の絵はここ置いているか?」
と聴いて回ってもらったそうです。


画廊側は当然「うちには置いてないよ」と応えます。
そこで印象に残しておいて、後からピカソが実際に
「絵を買ってほしい」と画廊を尋ねた時の印象は当然良くなります。


画廊の店主からしたら「人気が出てきている画家なのか?」と
普通なら門前払いになるところを
話を聴いてもらえる状況を意図的に作ったのです。


まったく無名時代でも自分自身に価値をつけて
信頼を得る為にはどうしたらいいか?
必死に考えたからこそ、少しずつ名前が知られていくようになりました。


このピカソがとった行動は
現代でもまったく同じ方法でビジネスをする事ができます。

SNSを利用して今までまったく無名だった人が
起業家、営業、経営者、アドバイザー、支援など
いろんなワードを使って自分自身に肩書を作り
ツイッターやインスタグラム、フェイスブックでコミュニティを構築して
信頼関係を作りビジネスに繋げる。

「信頼」を作る為の方法は違いますが、やっている事は一緒です。


時代は変わっても「人」を大切にする事が
ビジネスをする上で重要だという事は変わりません。


今はピカソの時代に比べても
多くの便利なツールに溢れています。

自分に価値をつけて個人の力で稼ぐ事は難しい事のようで
意外と仕組みは単純です。
ただ、それを実際に実行する人が少ないだけ。

この記事を読んで、なにか気付きがあったり
これまで説明したエピソードのどれか一つでも
今の仕事に活かしていただければ嬉しく思います。
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