絵本の読み聞かせは
子供の成長に大きな影響を与えると言われています。
親になってから子供に絵本を読んであげる機会が増えたけど
実際に子供にとってどんな効果があるのか知らない人も多いはず。
どうせなら、子供の成長に役立つ情報を知ってメリットを感じながら
読み聞かせが出来れば、今よりももっと楽しい時間になると思います。
本記事では、絵本の読み聞かせの効果やタイミング
どんな絵本がいいのかについて解説していきます。
絵本が子どもに与える効果【毎日の読み聞かせが人格をつくる】
![絵本が子どもに与える効果【毎日の読み聞かせが人格をつくる】]()
『絵本の読み聞かせでいろんな能力が開花します』
子供にとって絵本は生まれて初めて触れる疑似体験。
いろんな物語を見て、聴いて、触って、質問して、考えて
普段過ごしている日常とは違う非日常を感じられる唯一の時間となります。
子供にとってそれはとても貴重な時間であり、体験になるのです。
読み聞かせによって子供の成長を手助けしてくれます。
まずは、そんな読み聞かせが
子供にどんな効果を与えるのかについてまとめてみました。
◆感情が豊かになる
『喜怒哀楽を学び、子供はそれを真似します』
絵本のいいところは
喜怒哀楽を目で見て、耳で聴けることによって
怒っている時の声は?顔は?
嬉しい時ってこんな表情してるんだ。
そんな「気付き」を与えてくれます。
それを子供は真似をすることで、感情表現が豊かになり
相手の心の変化に気付けるようになります。
人はどうしたら悲しむのか?
どうしたら喜んでくれるのか?
それを知る事は集団生活で相手への接し方にも影響してきます。
感情が豊かになることは生きていく上で
とても重要な要素となるでしょう。
◆創造力が育まれる
『次にどんなストーリーが待っているか想像して楽しむ』
絵本の読み聞かせで大切なのは
次のストーリーを創造させることです。
次はどうなるんだろう?とワクワクするような読み方をしたり
直接「次はどうなると思う?」と聴いてもいいと思います。
先の展開を子どもなりに考えて答えを出させてみる。
そうする事で創造力が育まれます。
子供は子供なりに
「次はきっとこうなるんじゃない?」
「この話何回も見たから知ってるよ」
「どうなるか全然わかんない」
いろんな事を考えて応えてくれます。
このように問いかけてみて
それに対して考える事が子供の能力をアップさせるきっかけになります。
◆言葉を覚える
『絵と言葉で理解力がアップします』
日常生活の中では
子供が見逃してしまうような感情の波も
言語化できずにスルーしてしまう場面はよくあります。
その時の感情を言葉で表現する事は
できているようで意外とできていないもの。
それが絵本だと、ゆっくりと言葉を聴いて
目で見て感情で理解できる為
言葉の意味の理解度が必然的に上がります。
最初は意味がわからずに
ただ真似をしているだけだったとしても
少しずつ自分の言葉として使えるようになるのです。
語彙力が上がるのと比例してコミュニケーション能力も上がっていきます。
◆鬱や不安症になりにくくなる
『パパとママの声は安心感に繋がります』
絵本の読み聞かせを8週間続ける事によって
子供が鬱になりにくくなったり、不安も軽減するといった事が
科学的に証明されています。
生まれてからずっと聴いている声には安心感があり
親と子のコミュニケーションを取る特別な空間によって
感情のコントロールが安定的になり
子供は問題行動なども起こしにくくなります。
◆自尊心が高くなる
『読み聞かせは精神的な部分の成長へと繋がります』
父親であっても母親であっても
朝起きてから暇な時間は少なく
父親は仕事にでかけていなかったり
母親は家の家事洗濯でいそがしそうにしていたり
なかなか子供に時間を割いてあげられない時の方が多いと思います。
その状況は子どもなりしっかり理解していて
そんな中でも自分の為に時間をつくってくれていることは
子供は嬉しく感じています。
それによって自分は特別な存在だという事を認識できて
自尊心が育まれるのです。
◆集中力が高くなる
『習慣化させる事で子供は夢中になります』
読み聞かせ始めてみると
子供が集中してくれなくて最後までページを進める事ができずに
終わってしまう事は多々あります。
子供集中力は大人が思っている以上に短いのです。
ただ、毎日毎日同じ時間に絵本を取り出して読み聞かせを始めると
少しずつ聴いてくれるようになり、次第に夢中になってくれます。
それは一つの事に集中する習慣ができるという事でもあって
続ければ続ける程集中力が高くなっていくのです。
年齢に合わせた読み聞かせのコツ
![年齢に合わせた読み聞かせのコツ]()
『年齢によって絵本や読み方は変わります』
年齢に合わせて読み聞かせの方法を変えていかないと
子供の成長速度は上がりません。
逆に年齢に合わせて読み方や絵本を変えると
それに合わせて子供は成長してくれる為
親は、どのタイミングで、どのような読み方をしたらいいのか
知っていた方が効率よく能力を伸ばしてあげることができるでしょう。
◆0歳~1歳
『体験型の絵本を選ぶと効果的です』
0歳~1歳はまだ言葉をすべて理解できていない為
大きくてシンプルな絵が描いている絵本や
絵が飛び出してきたり、実際に触れる体験型の絵本が楽しめると思います。
特に0歳に近い場合は、目が視力が弱いので
原色で濃い色を見せるなど、
いろんな色に触れさせてあげると脳の発達へと繋がっていきます。
◆2歳~3歳
『物語のある絵本を読み聞かせしましょう』
大きな絵や体験型の絵本から
絵と文字でストーリーのある絵本へと変えていきます。
最初は当然理解できません。
でも、何回も同じ絵本を言葉は同じでも微妙に表現方法を変えて
読み聞かせする事で少しずつ物語の内容を理解するようになってきます。
最初はいろんな絵本をバラバラに読んでみてください。
すると、子供も好みが分かれてくるので
「今日はどの絵本を読んでほしい?」と聞いてみると
気分や好きな絵本を選ぶようになります。
そうして選んだ絵本を読んであげる事が
楽しみながら読み聞かせができるコツです。
◆4歳~5歳
『少し長くて難しい絵本にも挑戦してみましょう』
これくらいの年齢になってくると
ある程度知識もついてきて、日常的に普通の会話が出来るようになってきます。
わからない事があっても、丁寧に説明すると理解してくれるので
語彙力やコミュニケーション能力もこの年齢で一気に高くなります。
また、創造力を育む為に
「次はどうなると思う?」と場面に合わせて問いかけてあげてください。
次の展開がどうなるのか子供なりに考える事によって
創造力がアップします。
また、日常生活でもわからない事に直面した時に
自分で考える癖が身につくようになるでしょう。
読み聞かせのマメ知識
![読み聞かせのマメ知識]()
『父親の読み聞かせは母親の3倍効果を発揮すると言われています』
母親とは違う声やスピードによって
父親の読み聞かせには子どもの好奇心や集中力を刺激すると言われていて
一説によると母親の3倍の効果があるそうです。
父親が育児に関わる事によって
男性特有の価値観や考え方を学べる環境は
子供の成長をより向上させると言われています。
読み聞かせだけでなく、父親が子育てに参加する事は
子どもにとってはとても重要な意味を持っているとされています。
子供や家族の為に仕事を頑張る父親の姿も素敵ですが
小さい頃の子供の時間は短く、そしてかけがえのない貴重な時間でもあります。
子育てをする事は
「あの時もっと子供との時間を大切にしていればよかった」
と思わないよう、自分自身の為にも繋がります。
まずは読み聞かせから始めてみて
子供との時間を少しずつ伸ばしてみてはいかがでしょうか。
読み聞かせ以外にも、子供の能力をアップさせる為の方法として
「お絵かき」が効果的だと言われています。
それについては「お絵かきは大人も子供も成長させる
【絵を描く環境が脳と心に与える効果】」で詳しく解説していますので
参考にしてみてください。