銭湯に絵が描かれる理由【日本の銭湯の壁画にはルールがあった】

銭湯に絵が描かれる理由【日本の銭湯の壁画にはルールがあった】art
「日本の銭湯には
どうして富士山が描かれているの?」
「同じような絵ばかりなのはどうして?」
日本の銭湯は少しずつ数が減ってきていますが
まだまだ日本の文化として愛され続けています。

銭湯と聞くと番頭であったり、男湯と女湯の暖簾であったり
いろいろと昔懐かしのイメージをそれぞれ思い浮かべると思いますが
その中でも富士山の壁画が最も印象に残っているのではないでしょうか。


当たり前に存在している銭湯の壁画はどのようにして誕生したのか。
描く際のルールなども含めて本記事で詳しく解説していきたいと思います。

銭湯に絵が描かれている理由【日本の銭湯の壁画にはルールがあった】

銭湯に絵が描かれている理由【日本の銭湯の壁画にはルールがあった】
『子どもたちに喜んで湯船に入ってほしいという願いから壁画が始まった』


日本の銭湯文化は11世紀末から12世紀にまでさかのぼり
一般的に庶民が利用する施設として銭湯を使われるようになったのは
江戸時代になってからだと言われています。

そんな歴史のある銭湯の壁に富士山の絵が描かれるようになったのは
1912年(大正元年)にキカイ湯という銭湯から始まりました。

「子どもたちにも銭湯を喜んでほしい」という願いや想いがあって
ペンキで富士山の絵を描くと評判がとても良く噂が広まり
他の銭湯も壁画を真似するようになったとされています。

◆壁画のルール

『日本は昔から縁起の良し悪しを気にする文化です』


なので、壁画では描いてはいけない絵が3つあります。

・猿・・・客が去る
・夕日・・・家業が沈む
・紅葉・・・葉が赤くなり落ちる

このように商売をする上で悪い意味に捉えられてしまうような絵は
描いてはいけないという暗黙のルールがあります。

なので逆に商売繁盛を記念して「富士山」を描くことが定番化したそうです。


でも富士山だけを描かないといけないという訳ではなく
最近では東京スカイツリーなどを描いている銭湯もあります。

鯉で紅白を表したり、海外の山の絵を描いていたり
花や鳥や桜などが豪華に散りばめられている絵があるのなど
富士山以外の絵も多数存在しています。

そうした絵をさがしながら銭湯巡りをするのも面白いかもしれません。

◆時代の流れと共に変化している銭湯

『現在ピーク時の4分の1にまで銭湯の数は縮小しました』


戦後2600軒以上もあった東京の銭湯の数は
家風呂やホテルなど、多様なニーズが増えてきた事によって
年々利用者数が減ると同時に店舗数も減少していきました。

ただ、時代の流れと共に銭湯の機能が上がってきていて
浴槽に浸かって体を洗うだけの銭湯の役割から
安価でリラックスできる場所として少しずつ人気を取り戻しつつあります。


その背景には、銭湯の機能としてジェットバスや炭酸風呂、薬湯やサウナ
水風呂といった設備が整ってきている事が考えられます。

スーパー銭湯のように高単価で特別な場所には何回も行けませんが
大衆風呂屋として安価で足を運びやすい銭湯はリピートしやすいことから
需要が少しずつ回復しているそうです。

おしゃれでスタイリッシュな銭湯も増えてきて
壁画も現代のアーティストが描くなど自由度も高まってきています。


昔ながらの銭湯もいいのですが、リニューアルした新しい銭湯を楽しめるのも
今の時代を生きる人達の特権ですね。

日本が世界に誇れる文化

日本が世界に誇れる文化
『日本で存在しているプロの絵師はたった数名だけ』


ここで数名と記載したのは、調べれば調べるほど正確な数字が出なかったのですが
少なくとも一桁しかプロと呼べる人はいないみたいです。

やはり、銭湯の数が減ると絵を描く機会も減るので絵師も減ります。

それと同時に後継者も少ない事がこのような状況を生んでいるようです。


絵師の間で有名な格言として
「空3年、松10年、富士山一生」という言葉があるように
空は3年かけて描けるようになり、松は10年、富士山は一生かけて極めていくといった
厳しい世界であると言われています。

アート業界自体が成長していない日本において
銭湯業界も縮小傾向にある中、そんな世界に飛び込もうという人は稀有な存在…
減少し続ける背景にはこのような現実がある事も理由の一つかもしれません。

ただ、銭湯の壁画は日本が世界に誇れる芸術文化である事は間違いありません。

独自の文化を築いてきた日本のアートの一部として
それを継承していく事には確実に意味があると思います。

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