芸術と美術の違いについて考察【学校で教えてくれない芸術の世界】

芸術と美術の違いについて考察【学校で教えてくれない芸術の世界】art
「芸術と美術ってなにが違うの?」
「芸術について
もっと詳しく教えてほしい」
芸術と美術の違いについて調べてみると
いろいろな解釈がある事に気付きます。

自分にしっくりきた解釈が正解であり
何が正しいとか正しくないとかではないと思いますが
本記事では、いろいろ調べた中でも
僕なりに解釈した「芸術」と「美術」の違いについて解説していきます。

芸術と美術の違いについて考察【学校で教えてくれない芸術の世界】

芸術と美術の違いについて考察【学校で教えてくれない芸術の世界】
『美術は無機質であり、芸術はその逆を表現している』


芸術と美術は似て非なるもので
常に真逆の位置にあるものと考えられます。


例えば、僕たちが学校で習った美術は
対象の物をまったく同じように描こうとしたり
角度や影のつき方やデッサンなどの技法といったように
絵を無機質なものと捉えて感情を込める事はありません。

でも、芸術は自分の中にある情熱や悲しみ、喜びといった
感情を描く対象に込めます。
そこには基本的な絵を描く技術などは存在するのかもしれませんが
描き方や表現の方法は自由でありルールはないのです。


また、別の見方をすると
美術は作品を通して相手の共感を得る事を目的とするのに対し
芸術は作品を通して自分の感情を出す事を目的とします。

最終的な着地点で言うと、相手の感情に訴えかけることで
感動や共感を呼び評価されるのですが
最初の立ち位置がまったく違ってくるのです。


すごく難しい話になってきましたが
わかりやすく言うと
モナリザを本物そっくりに描いたとしても
そこにはなんの感情もなく
ただ真似をしただけの絵は美術であり芸術ではありません。

レオナルド・ダ・ヴィンチがいろんな想いを込めて
創造しながら描くからモナリザは芸術となったのです。


要は「感情があるかないか」そこが重要になってくると思います。

芸術とは普遍的なもの

芸術とは普遍的なもの
『今も昔も変わらない普遍的なものは人間の感情です』


先程も芸術と美術の違いで述べたように
「感情」を作品に込めるか込めないかが
芸術を語る上でとても重要になってきます。


そして芸術は普遍的なもとと呼ばれている所以は
人間の感情は今も昔も変わらない普遍的なものであると考えられます。

喜怒哀楽は人間が持つ最大の特徴です。

それを作品に込める事によって
時代を超えて何百年も前の作品であったとしても
世界中の人から絶賛されて続けています。


芸術は相手の感情を無視して、自分の感情のみにフォーカスする為
一方通行の想いのみが相手に伝わります。

その熱量や表現方法によって相手に伝わる量は確実に違っていて
その量が多ければ多い程
今もなお残っている名作と言われるものになるのではないかと思います。


芸術は作者との対話であり
時代を超えてコミュニケーションをとれる手段としても
昔から活用されていたのではないでしょうか。

誰かに何かを伝えたい。
自分の考えや思想を残したい。
それを多くの人に紡いでほしい。

芸術は言葉だけでは伝わらない「何か」を
伝える事ができる唯一のツールなのかもしれません。

芸術の社会的価値

芸術の社会的価値
『芸術は常識を変える力を持っています』


芸術によって人々の価値観は大きく変わってきました。

宗教絵画のようにリアルを求めて写真のような絵が評価されている時代もあれば
ピカソのように美の在り方を根底から覆す事によって表現の幅が広がり
そこから様々な表現方法が生み出されるきっかけになる事もありました。

多くの人が思っている常識はいくら言葉で間違っていると伝えても
なかなか伝わらないものです。

でも、それを絵で表現した時に一瞬「ドキッ」とする瞬間があるように
今まで当たり前だと思っていた事が実は
当たり前じゃないと気付く事は多々あります。


そうした本当に必要な意味や価値を見つけ
人間としての在り方や文化を創っていく事が
芸術としての社会的価値なのではないでしょうか。


「あらゆる人は芸術家である」という言葉があるように
人は人の感情を揺さぶる言葉や知恵、あらゆる表現方法を誰もが持っています。

そうした行動一つ一つすべてが芸術であると考えるのであれば
誰もが社会的価値を創造できる芸術家であり
想いを持った行動すべては芸術活動だと言えます。


芸術の力は今、あらゆる分野で見直されていて
人間が成長していく上で必要不可欠な存在だという事に
多くの人が気付き始めています。

芸術について考える事は
自分自身の人生を豊かにする事に繋がるのかもしれません。
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