「個人で契約なんて結んだことが
無いからどんなことに注意していいかわからない」
フリーランスになりたいと思う人は、必ずこんな疑問に直面すると思います。
それもそのはずで会社に勤めている時は法人同士で契約を結ぶ為
ある程度のルールが存在していますが
フリーランスとなると個人と法人とが契約を結ぶ事になるので
どんな契約をしていいのか考えた事も無い人がほとんど。
契約する為に準備しておかなければならない事や
自分に不利にならないような条件を提示しなければ
トラブルが起きた時に後悔する事にもなりかねません。
本記事では、そんなフリーランスと企業が
契約を結ぶ時の注意点について詳しく解説していきます。
この記事を書いている僕はフリーランス歴3年。
実際に個人で活動を始めた時
事前に知っておけばよかったと思う事を中心に伝えていきたいと思います。
フリーランスで企業と契約を結ぶ時の注意点
フリーランスとしての働き方は様々ですが
その中でも多いのは企業と業務委託契約を結んで仕事の案件をもらい
報酬を受け取る方法です。
そもそも、企業と個人とでは契約する意図が異なる為
細かい部分まで確認していないと料金を満額支払われない事もあります。
そうならない為に契約における注意点は知っておいて損はないでしょう。
◆業務委託契約とは?
「業務委託契約ってそもそも何?」
って思う人も多いですよね。
業務委託契約とは特定の業務を他の企業や
個人といった外部に委託する契約のことを言います。
契約した業務を終了した時点で報酬が支払われますが
成果物が無ければ支払われない為
業務の遂行を目的としたものとなります。
◆業務委託契約のメリット
「得意分野で自由に働く事ができます」
契約する案件のみを遂行すれば
その他の業務の責任を負わずに高収入を得る事も可能です。
職種によっては在宅勤務など働く場所や時間を自由に選べる為
質の高い業務を期限内に終わらせる事が出来るのであれば
会社員時代とはかなり違った働き方が可能になり
対人ストレスに悩まされる事も少なくなります。
フリーランスになりたいと思っている人は
こうした自由で高収入を得られる環境に惹かれて
働き方を変えようと思う人が多いので
まさにそうした環境を手に入れられる事がメリットだと言えるでしょう。
◆業務委託契約のデメリット
「保障という安心感はすべて失われます」
今までは企業に勤めているというだけで
クレジットカードが作れたりローンを組めたりと
「会社の信用」を思う存分利用する事が出来てきました。
それがフリーランスで業務委託契約を結ぶ事で社会からの信用は減少します。
保険料や年金などの支払いなども全て自分で行ったり
確定申告などの手間も増えます。
自分で仕事をさがさないと見つからない環境に加え
労働基準法が適応されない事によって過労状態になっても
自己管理の域で留まってしまいます。
当然、残業代など出る事はないですし
企業から突然の解約を通告される事もあります。
仕事上の怪我があったとしても労災はおりないので
すべてが自己管理といった状態になります。
だからこそ自由になるのですが
どう捉えるかによってプラスにもマイナスにもなりそうですね。
フリーランスを目指している人はこちらの
「フリーランスになりたい人が知るべき独立のメリットとデメリット10選」
も合わせて読んでみると、より理解が深まります。
◆不利な契約は避ける(具体的な内容で契約)
「必ず契約する時は契約書をすべて熟読してください」
企業と契約する時に契約できた喜びから
その場ですぐにサインをしてしまう人がいますが
それだけは絶対にしない方がいいですね。
企業は出来るだけ安く有利な立場で契約を結びたいと考えていますから
いざトラブルが起きた際に明確な記載な無い契約書によって
顧問弁護士とかを味方につけている企業相手だと勝ち目はありません。
かと言って専門的な知識がなければ契約できないのかというと
そうではありません。
以下の契約書を見るポイントを押さえておけば問題ないでしょう。
・有効期限が明記しているか
・対等な内容であるか
・再委託する際の記載があるか
・報酬の支払時期は明記されているか
・禁止事項
・解約に関する記載があるか
・損害賠償に関する内容が不利でないか
こうしたポイントは必ず確認していた方がいいでしょう。
明らかに明記されていなかったり
こちらが不利になるような内容を記載しているのであれば
交渉しなければなりません。
僕も以前そうした明記を見逃していた為
解約をしてから2カ月後に不当な支払いを求められた経験があります。
仕事を貰う側であったとしても「WIN-WINな関係」を崩してはいけません。
業務委託契約の結び方
契約を結ぶ運びになった時の為に手順を理解しておきましょう。
不利な立場にならないようにこちらから手順を話す事が出来れば
スムーズに話を進める事が出来ます。
◆準備物の確認
「契約書はあらかじめ作っておくことをおすすめします」
というのも、相手方も当然標準的な契約書を持っているはずなので
契約の段階でどちらの契約書をベースにするのかといった
話し合いに必ずなります。
その際に必ずこちら側から
「契約書を用意してすぐ送ります」と先手を打つことができれば
それをベースに相手側は修正してくる為
不利な内容になりにくくなるのです。
逆に相手側の契約書をベースにした時に
難しい内容で複雑で分かりにくい文章で書かれていた場合
習性しようにも出来なくなってしまいます。
また、こちら側の契約書をベースにすれば
相手が修正してきた部分だけをチェックすればいいだけになります。
修正してきたという事は、それが相手が望む「本音」であるという事だから
明らかな不利な内容は全て交渉して訂正してもらうようにしましょう。
トラブルを避けてリスクを回避する
フリーランスとして働くという事は、
個人事業主として対等な立場で企業と契約を結ぶ事が出来るということ。
企業の方が上とか、個人の方が下とかではなく
任したい仕事、任されたい仕事を誠心誠意お互いが
納得のいく契約内容で実行することによってお金が発生します。
あとからトラブルにならない為には
それなりの知識が必要だったり
チェックするポイントをあらかじめ確認しておく事は当たり前なので
必要最低限上記の内容はおさえておいた方がいいでしょう。
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