「なんで芸術家は文字以外で
何かを伝えようとするの?」
芸術家が絵や造形物でメッセージを伝える行動は
直接的ではなく、間接的であるがゆえに
一見まわりくどく感じられる。
言葉というはっきりとした表現方法を
人間は持ち合わせているのにも関わらず
それ以外の方法で伝えるのにはどんな意味があるのか?
本記事では、そんな文字以外の表現方法や
社会風刺的アートの役割について
詳しく解説していきます。
芸術は文字よりも伝わる量がアップする

『メッセージの本質まで伝えられるのはアートだけ』
文字は直接的にメッセージを伝えることができますが
その意味を違った形で捉えてしまい
伝えたいメッセージに対して批判が生まれる事があります。
でも、非言語で表現されたものに対しては
意味を自分自身で考え、納得のいく形で捉える事が多く
伝えたいメエッセージに対して批判が生まれにくくあります。
このように、言語と非言語には明確な違いがあるのです。
◆ツイッターとインスタグラムの違い
『ツイッターは炎上するけど、インスタグラムは炎上しない』
この2つのアプリを使っている人は
なんとなく感じているかもしれませんが
ツイッターはフォロワーが少なくても
言葉のチョイスや伝える内容によって批判コメントが
大量発生して炎上することが多々あります。
それに対してインスタグラムは
メッセージを入れる事も出来ますが
基本的にはビジュアル主体で表現するプラットフォームという事もあり
炎上する事はほぼありません。
心を動かされる投稿が拡散されるのを見た事はあっても
マイナスイメージの投稿が拡散されているのを僕は見た事はないですね。
この事からも言語を主体としたプラットフォームと
非言語を主体としたプラットフォームとでは
人の感情に大きな変化をもたらす事がわかります。
◆バンクシーが世の中に与える影響力
『バンクシーは社会風刺的アートで多くの人に気付きを与えています』
メッセージ性が強いアーティストとして有名なバンクシー。
平和を願い描いた作品
マスコミによってねじ曲がった情報に対して意味を考えさせられる作品
SNS社会のいびつさを表現した作品
人種差別を問題視した作品
などなど、様々な社会風刺的な作品を描いています。
そのどれもが見てすぐには何のメッセージなのかわからないのだが
深く考えて、その意味に気付いた時にハッとさせられてしまう。
それは人間の内側に持っている正義感や常識といった
本来当たり前に持っていなければならないものなのに
いつの間にか世間の目や時代の流れに合わせて
自分の考えがズレていた事に気付かされるのです。
その衝撃が多くの人に伝染して影響を与えている為
バンクシーが伝えるメッセージは
普通の言葉を発するよりも力を持っていると言えます。
平和に必要不可欠な社会風刺的アート
![平和に必要不可欠な社会風刺的アート]()
『非言語が人の心を正しい方向へと導いてくれる』
これまで説明してきましたように
言語よりも非言語の方が
気付きを与える事ができ
多くの人に影響を与える事ができ
本来あるべき姿や考え方へと軌道修正してくれます。
ただ、それが一度拡散されてしまえば多くの人に伝わるのですが
一目見ただけでは分かりにくい為
拡散されるまでに時間がかかったり
気付かれない事もあるのがデメリットでもあります。
それでも、誰かが気付き、一人が二人、二人が三人と
メッセージを届ける事ができるのが芸術が持っている力。
非言語は国境を越える為
「世界共通の言語」だとも言えます。
だからこそ、アートが世の中には必要であり
世界の平和に社会風刺的アートが大きな役割を担っていると考えられるでしょう。