僕は死に直面したことで人生観が一気に変わりました。
人間いつか死んでしまう事は誰もがわかっていて
身近でありながらも他人事のように感じている人がほとんど。
「明日死んでしまうかも・・・」といった想像なんか誰もしていなくて
当たり前に来る明日を当たり前のように待っている。
人生なにが起きるかなんてわからないのに・・・。
この記事では、僕自身が画家としての人生をまっとうしようと
決意した経緯についてお話ししていきたいと思います。
当たり前は当たり前ではない【画家を目指す決意は死に直面したこと】
![当たり前は当たり前ではない【画家を目指す決意は死に直面したこと】]()
『僕はもともと画家を目指していませんでした』
芸術の学校に通ったわけでもなく
絵を描いてきたわけでもなく
ただただ平凡なサラリーマンでした。
人と違う事と言えば
起業家精神があり、自分で何か事業を起こしたいと思っていたこと。
それ以外は、普通に働いて、普通に結婚して、子供もいて
特別変わったこともなく暮らしていました。
◆起業がきっかけでアートの世界へ
『30歳の時にアートで起業しました』
新婚旅行でヨーロッパへ行ったことをきっかけに
アートが日常にある事に衝撃を受け
日本にも同じ環境を作りたいと思いアートで起業する事を決意。
準備を整えて起業した30歳にはじめてアートの世界に足を踏み入れました。
芸術家支援をしていく中で絵画インテリアを販売。
絵の知識が増えていくにつれて
僕自身も絵を描くようになり
画家として活動を始めるようになりました。
家族を養う為に夜勤の仕事をしながら
生活に必要なお金を稼がなければならなかったので
朝から晩までずっと働いていましたね。
睡眠時間は2時間くらいだったような・・・。
今考えてもとんでもない生活をしていました。
◆働き過ぎて交通事故
『夜勤の仕事で車を運転していて交通事故を起こしました』
幸いにもケガをする事もなく中央分離帯に突っ込んだ為
誰かを傷つけることもありませんでした。
完全に睡眠不足からの居眠り運転でした。
事故を起こした時は会社への損害や事故のお金の事など
いろんな事が頭の中をめぐりましたが
「もし死んでいたら・・・」
そう考えると家族の事が真っ先に頭に浮かびました。
これから子供たちの成長を見る事もできず
奥さんも一人で子育てしなければならないし
皆を悲しませてしまう。
責任ある立場にいる事を実感すると同時に
今ある幸せは当たり前ではないことも実感しました。
これまで先を見て生きる事ばかりに目線を合わせていて
足元の幸せに目線を合わせて生きていませんでした。
先を見ていても、明日死んでしまったら終わってしまう。
それを身近に感じる経験は僕の中で人生観が変わる出来事だったのです。
明日死ぬとしたら今日をどう生きる?
![明日死ぬとしたら今日をどう生きる?]()
『当たり前のことは当たり前ではない』
そう実感してから
「今この瞬間ベストはなにか」を考えるようになりました。
普段ならイライラしてしまうような事も
少し優しい感情になれたり
子供にとって成長させなければならない時は
本気で叱れるようにもなりました。
奥さんとケンカしたまま明日を迎えると
後悔してしまうのではないかと考えるようにもなりました。
人間だから毎日完璧にできているわけではないけど
明日死んでしまうかもしれないと考えるようになってからの行動は
明らかに変わったと僕自身感じています。
自分だけでなく俯瞰的に物事を見るようになり
未来だけでなく目の前の幸せに気付けるようにもなりました。
後悔のない人生を送る為に
画家として自分の作品をこの世に残すようになったのも
こうした価値観の変化が大きいからだと思っています。
今、当たり前に過ごしている日常は当たり前ではないことに
多くの人が気付けたらいいのにと心から感じています。
もし、この記事を読んで少しでも
今を生きる事に価値を感じてくれたら嬉しいですね。